唐突に映画
※【ネタバレ有り】です。あしからず。
※なんとなく忘れないうちに感想をば、と思い筆を執る。
たまたま機会があったので、少し遠くの映画館までお出かけ。
で、観たのが。
狂武蔵 / 2020年 / 91分 / アクション
山﨑賢人、宮本武蔵への仇討ちに燃える!キングダム”左慈”坂口拓が鬼の400人斬り! 映画『狂武蔵』予告
●ざっくり物語
剣術の名門である吉岡道場と剣豪宮本武蔵の戦い。
果たし合いで吉岡は師範とその弟を武蔵に倒された。
面目を潰された吉岡はまだ幼い嫡男との決闘を武蔵に申し込む。
その実、決闘場にて吉岡門下生全員+雇った他流派多数での武蔵打倒を謀る。
で、決闘当日。
●感想
・全体
77分ワンカット決めた動き無し(暗黙の了解有り)アクションという「実験的な作品」としては成功でいいんじゃあないでしょうか。
スポーツやドキュメンタリーを見るような視点ならあるいは、という感じ。
映画を見る気分でいるとだいぶアレかな。
実際、鑑賞中に2回ほどいびきが聞こえてきたし。
山崎賢人さん目当てで見るのは冒険的すぎるのでオススメしません。
・気になったところ
┗築かれない死体の山。
アクションスペース的にも人数(予算)的にも仕方がなかったんかな。
1人ずつ顔を細かく意識して見てはいないが、斬られてハケてまた出てきて、的な。
ハケた時に倒れる音は編集で入っているので、見てておかしいわけでもない。
斬られて倒れた奴(まだ生きてる)を周りの2、3人で担いだり引きずったりして画角外に持っていくパターンもあったなあ。
普通に考えて、剣豪宮本武蔵と対峙してる時は仲間より自分の心配をしたほうがいいと思うけどね。
彼はあんたらの師範を斬る強さなんだぞ。
┗血が付かない刀、服、地面。
名のある奴(血糊の準備がある敵)と対峙した時に、付くタイミングはあるが。
基本的にはCGチーム頑張れ。
┗アクションのバリエーション。
敵はほぼ縦斬り(袈裟斬り)か突き。
撮影指示を知った上で見ればなんとなくは納得。
「侍の映画で、アドリブかつガチで武蔵(主演)を倒しに行く(そしてやられる)」的な指示をスタントマンにオーダーしたらそうなるか。
真後ろからは攻めないのは暗黙の了解。
映画だからね。
刀を振りかぶって走って突っ込む奴。
まあ名門だからって門下生が皆強いわけ無いもんな。
武蔵のアクションは胴切りと脳天打ちがメイン。
良く言えば相手を倒す為に削ぎ落とされた動きとも言えなくはないが。
脳天打ちに関してはいっそ打撃武器にしてしまってもよかったのでは?と思う具合。
(主演の坂口氏の別作品「デス・トランス」の前半では打撃武器だったし)
途中武器チェンジのタイミングあるし、その時に普通の刀にすればダレないし。
決闘から数年後のシーンのアクションは良かった。
アクションシーンを撮るという意志を持っていて練られているのが感じられた。
カランビット刀。
ギミックのある武器はロマンだよね。
┗終り方。
功夫映画より唐突。
極論アクションシーンを見る映画だから、まあ良いんじゃないでしょうか。
マイナー映画上映している映画館って、どんなアンテナ張って上映作品決めてるのか気になるよね。
これにて御免。